足の病気・症状

疾患・症状
Diseases

足の病気・症状

こんなお悩みありませんか?

  • 歩くと足の裏やかかとが痛い
  • 足の指が変形して靴が合わない
  • 長時間歩くと足がしびれる
  • 運動中に足首や足の甲を痛めた
  • 立ち仕事のあとに足がむくむ・だるい

足の不調は、歩行や姿勢のバランスに大きく影響し、放置すると膝や腰にも負担を及ぼすことがあります。軽度の症状でも早めに対処することで、悪化や慢性化を防ぐことが可能です。

足の病気や症状の概要

足は26個の骨と多くの関節・筋肉・腱・靭帯から構成され、全身の体重を支える土台として重要な役割を担っています。歩く・走る・立つといった日常の動作はもちろん、全身のバランス保持にも欠かせない部位です。

特に足には「内側縦アーチ」「外側縦アーチ」「横アーチ」という3つのアーチ構造があり、これらが衝撃吸収や体重分散、推進力の発揮に大きく関与しています。アーチが潰れると(扁平足や開張足など)、足の疲れや痛み、姿勢不良など全身への悪影響を引き起こすことがあります。

足は常に大きな負荷がかかるため、外傷や変形、炎症、神経障害など多様なトラブルが発生します。代表的な病気には、外反母趾、有痛性外脛骨、足底腱膜炎、アキレス腱断裂、モートン病、疲労骨折などがあり、スポーツや立ち仕事、合わない靴の使用などに加え、先天的な足の形態的特徴も発症に関与します。足の異常は歩行機能や姿勢バランスに直結し、放置すると膝や腰など他の関節にも悪影響を及ぼします。

症状が軽度であっても、原因の特定と適切な治療が早期回復の鍵です。違和感や痛みを感じたら、自己判断せず整形外科での診断を受けることをおすすめします。

足の症状一覧

足の症状には、病気に特有のものから、複数の病気で共通してみられるものまで様々です。以下の表で、代表的な症状と考えられる病気、受診の目安をまとめました。

症状考えられる主な病気受診の目安
足の親指の痛み外反母趾、強剛母趾、扁平足、開帳足、痛風痛みや腫れが続く場合
足の小指の変形内反小趾、扁平足、開帳足靴で擦れて痛む場合
足の薬指の痛みモートン病、扁平足、開帳足痛み・しびれが長引く場合
かかとの痛み足底腱膜炎、アキレス腱付着部炎朝の一歩目で強く痛む、痛みのため地面を蹴り出せない場合
足の甲の痛み中足骨の疲労骨折、扁平足、凹足、足根骨癒合症、ケーラー病腫れや歩行困難がある場合
足首の腫れ捻挫、骨折、扁平足、変形性足関節症痛みや腫れが強い場合
足裏のしびれ足根管症候群、扁平足、足根骨癒合症継続的または悪化する場合
爪周囲の痛み陥入爪、巻き爪痛みや腫れ、不良肉芽(赤く盛り上がった組織)を伴う場合
足のむくみ血流障害、リンパ浮腫慢性的または急激な変化がある場合
足の皮膚の色調変化血流障害、壊疽急な変色や冷感がある場合

※症状が軽微であっても放置すると重症化するケースがあります。特に神経症状(しびれ、麻痺など)や日常生活に支障がある場合は、速やかに医療機関への受診をおすすめいたします。

足の病気一覧

足の病気は多岐にわたり、それぞれ症状や治療法が異なります。以下の表では代表的な病気を幅広く挙げ、それぞれの特徴や原因、治療法を簡潔にまとめています。

病名特徴・症状主な原因主な治療法
外反母趾足の親指が外側に曲がり、痛みや腫れを伴う遺伝、靴の圧迫足底挿板(アーチサポート)、手術
内反小趾小指が内側に曲がる足の構造、靴の圧迫足底挿板(アーチサポート)、手術
有痛性外脛骨足の内側の骨の出っ張りと痛み骨の形態異常、運動負荷足底挿板(アーチサポート)、手術
中足骨短縮症足の中足骨が短く、足指の変形や痛みを伴う先天性、外傷後足底挿板(アーチサポート)、手術
扁平足土踏まずが低下、足の疲れや痛み先天性、靭帯の緩み足底挿板(アーチサポート)、運動療法
開張足幅広で甲高の足、靴の圧迫による足指の痛みやしびれ、指の付け根の小石を踏んだような痛み、外反母趾を伴うことも多い先天的、体重増加、靭帯の脆弱化、加齢など足底挿板(アーチサポート)
凹足足の甲が過度に高くなった状態。足首が不安定で足裏の胼胝(タコ)、疲労骨折を生じやすい先天性、神経・筋疾患が背景にある場合もある足底挿板(アーチサポート)
足底腱膜炎かかとの痛み、朝の一歩目で強く痛む長時間の立位、ランニングストレッチ、足底挿板(アーチサポート)
アキレス腱周囲炎アキレス腱部の痛みや腫れオーバーユース投薬、ステロイド注射
アキレス腱断裂急な動作時に誰かに蹴られた感じ、歩行困難スポーツ外傷保存療法、手術
モートン病足の横アーチの潰れによる神経の圧迫神経の圧迫足底挿板(アーチサポート)
中足骨骨折足の甲の痛みや腫れ外傷、疲労骨折足底挿板(アーチサポート)、固定、手術
足関節捻挫足首の腫れ、痛み捻り動作固定、リハビリ
足根管症候群足の縦アーチの潰れや足根骨癒合症による脛骨神経の圧迫神経の圧迫足底挿板(アーチサポート)、手術
足根骨癒合症隣接する2つ以上の足根骨が線維性・軟骨性・骨性に癒合している状態先天性の形態異常足底挿板(アーチサポート)、手術
痛風足の親指の付け根の関節の急激な痛み、腫れ、発赤高尿酸血症投薬、食事療法
陥入爪(巻き爪)親指に多く見られ、爪が皮膚に食い込んで痛みを生じる、進行すると悪臭を伴った不良肉芽(赤く盛り上がった組織)ができる爪の切り方、靴の圧迫爪矯正、手術
足の皮膚潰瘍足の傷が治らない糖尿病、血流障害創傷ケア、投薬
骨壊死(距骨壊死など)足の痛み、歩行障害血流障害保存療法、手術

※ここに記載している病名や特徴は代表的なものであり、個々の症状や治療法は患者様の状態によって異なります。正確な診断や治療方針については医療機関での診察を受けてください。

足の病気・症状の原因

足の病気や症状は、日常の生活習慣や加齢、環境要因などが複雑に絡み合って生じます。特に近年は生活スタイルの変化により、若い世代にも症状が現れるケースが増えています。主な原因とリスク要因をまとめましたので、ご自身の生活を見直すきっかけとしてもご覧ください。

靴の影響

  • サイズや形状が合わない靴による圧迫や変形
  • ハイヒールや先の細い靴の常用

加齢や構造的要因

  • 足のアーチ低下(外反母趾、扁平足、開帳足)
  • 骨や靭帯の変性

使いすぎ(オーバーユース)

  • ランニングやジャンプ動作の繰り返しに生じる疲労骨折
  • 長時間の立ち仕事

外傷による損傷

  • 転倒、打撲、捻挫、骨折

全身疾患の影響

  • 糖尿病による末梢神経障害
  • 高尿酸血症(痛風)、血管疾患

体重増加

  • 足への負荷増加による関節や靭帯の損傷リスク上昇

これらの要因は単独ではなく、複合的に絡み合って足の症状を引き起こすケースも多いため、日常の生活習慣を見直し、予防策を取り入れることが重要です。

当院で行う治療法

吉野整形外科では、患者様一人ひとりの症状に応じて、適切な治療法をご提案しています。診察後に最適な治療プランを立て、症状改善と再発予防をサポートいたします。

保存療法(非手術的治療)

  • 投薬治療(消炎鎮痛剤による症状の軽減)
  • 注射治療(関節内注射・神経ブロック注射)
  • 装具療法(足底挿板[アーチサポート]/足のアーチを支えるインソール)
  • ギプス療法
  • テーピング療法
  • 理学療法(運動療法・物理療法)

手術療法(外科的治療)

  • 外反母趾・内反小趾矯正術
  • 腱・靭帯再建術
  • 骨折整復固定術
  • 有痛性外脛骨手術(骨部分切除術)
  • 中足骨短縮症手術(仮骨延長術)

当院では、可能な限り身体への負担が少ない治療法を選択し、患者様が安心して治療を受けられる環境づくりを徹底しています。

足の病気や症状の予防

足は日常生活で常に体重を支えているため、予防的なケアが非常に重要です。ちょっとした生活習慣の改善で、外反母趾や足底腱膜炎、アキレス腱障害など多くのトラブルを防ぐことができます。以下に、ご自宅でも取り入れやすい予防法をご紹介します。

サイズの合った靴を選ぶ

  • つま先に余裕があり、足幅に合った靴を使用
  • ハイヒールや先の細い靴は長時間履かない

足のストレッチや筋力強化を習慣化する

  • 足指を広げる・曲げる運動で柔軟性を保つ
  • ふくらはぎや足底のストレッチを行い、血流を促進
  • つま先立ちで足底筋を鍛える
  • 「横のアーチ」を支える筋肉を鍛える【母趾の輪ゴム体操】
  • 「縦のアーチ」を支える筋肉を鍛える【タオル寄せ運動】
  • 指の関節をやわらかくする【母趾のストレッチ】

アーチを保つケアを行う

  • 扁平足やアーチ低下がある場合はアーチサポート(インソール)を活用

運動前後のウォーミングアップとクールダウン

  • 急な運動や長時間歩行の前に軽いストレッチを行う
  • 運動後は足やふくらはぎをほぐして疲労を蓄積させない

爪や皮膚のセルフケア

  • 爪は真っ直ぐ切り、深爪や斜め切りを避ける
  • 足の清潔を保ち、水虫や皮膚トラブルを予防

足は「第二の心臓」とも呼ばれる重要な部位です。日常的なケアを続けることで、長く健康で快適な歩行を維持できます。

よくある質問(Q&A)

足の病気や症状に関して、患者様からよくいただく質問を掲載しています。ぜひ参考にしてください。

Q
外反母趾は手術しないと治りませんか?
A

軽度は装具(アーチサポート)や靴の調整で改善可能です。進行例では手術を検討します。

Q
足底腱膜炎は自然に治りますか?
A

軽度なら自然に改善することもありますが、安静、足底挿板(インソール)とストレッチが必要です。

Q
足のしびれは整形外科で診てもらえますか?
A

神経や血流の異常も含め診断できます。

Q
陥入爪は自分で治せますか?
A

軽度なら改善しますが、悪化時は医療機関での処置が必要です。

Q
モートン病は何科を受診すればいいですか?
A

整形外科が適切です。

Q
アキレス腱が切れた場合、歩けますか?
A

歩行は可能な場合もありますが、早急な治療が必要です。

Q
足のむくみは病気ですか?
A

疲労や生活習慣でも起こりますが、病気のサインの場合もあります。

Q
有痛性外脛骨は成長期が過ぎれば治りますか?
A

症状が軽減する場合もありますが、成人になっても痛みが残ることがあります。

Q
陥入爪や巻き爪の予防方法はありますか?
A

正しい爪の切り方や足に合った靴の使用が重要です。原因のほとんどが横のアーチの潰れなので、アーチサポート(インソール)が有効です。

Q
A

足の病気や症状は「吉野整形外科」へ

吉野整形外科は、足の病気や症状の治療に豊富な経験と実績を持つ整形外科クリニックです。院長は「足の外科医」として整形外科医の中でも足の専門性に特化しています。診察では患者様一人ひとりの症状に丁寧に向き合い、適切な診断と最適な治療を提供します。

  • 丁寧で分かりやすい説明
  • 一人ひとりに合わせたオーダーメイド治療
  • 手術を避けるための保存療法・リハビリにも力を入れている
  • 痛みの軽減だけでなく、再発予防・健康維持までサポート

足の痛みや不調でお悩みの方は、ぜひお気軽に吉野整形外科へご相談ください。
私たちが責任をもってサポートいたします。

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