院長の著書『あなたの不調、足のアーチが解決します!』の内容が、プレジデントオンラインの記事で紹介されました。
「靴底の減り方から分かる、足と体の関係」について、専門医として長年感じてきたことをまとめた部分を取り上げていただきました。
多くの方に、足の大切さを知っていただけるきっかけになれば幸いです。
▼記事はこちら
https://president.jp/articles/-/103075
このたび、吉野整形外科のホームページをリニューアルいたしました。
患者さまにとって、より見やすく、分かりやすく、安心してご利用いただけるサイトを目指してデザインや構成を一新しております。
診療内容や専門外来のご案内、各種お知らせなども、これまで以上にスムーズにご覧いただけるようになりました。
今後も地域の皆さまの健康を支える情報を発信してまいりますので、ぜひご活用ください。
2025年10月より、当院の「リウマチ膠原病外来」は
緋田先生に代わり、藤枝先生が担当いたします。
藤枝先生は 慶應義塾大学医学部 リウマチ膠原病内科の講師を務めておられ、
豊富な経験と専門的な知識をもとに診療を行ってくださいます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
【新担当医師】
藤枝 雄一郎 医師
日本大学医学部卒業
慶應義塾大学医学部内科学教室・リウマチ膠原病内科 講師
日本リウマチ学会リウマチ専門医・指導医・評議員
日本内科学会専門医・指導医
日本老年医学会専門医・指導医
日本骨粗鬆症学会認定医
日本血栓止血学会認定医・代議員
日本臨床免疫学会免疫療法認定医・代議員

2010年9月12日(日)、NHK BSハイビジョン放送、『アインシュタインの眼』に「#113 シューズ ~疲れは足元から防げ!~」というテーマで院長吉野匠がゲスト出演しました。司会の古田敦也さんと、リポーターの三須亜希子さんの番組進行のもと、靴とカラダの関係をスーパーカメラを用いて検証して行きました。

行楽の秋は、ハイキング、トレッキング、ウォーキングと、何かと歩くことが多い季節。
気持ちよく歩くために欠かせないのが、足にぴったり合ったシューズ。しかし、足に合わないと、疲労度がまったくかわってくるという。そこで、シューズとカラダの疲れの相関関係を、スーパーカメラで解き明かしていく。
まず、歩くときに足がシューズ内でどう動いているかを観察。すると靴が足に合っていると、足の上下運動と連動して足裏がアーチ状になったり平らになったりすることが判明。
さらに、筋肉の動きを視覚化するマジックミラーを使って歩く時の筋肉の様子を分析すると、靴が合っているときにはお尻の筋肉を頻繁に使い、合っていない時にはふくらはぎや太ももの筋肉を多く使うという違いがあったこの違いがどう疲れに影響するのか解き明かす。
そして、足の負担軽減の最先端技術が凝縮されているバスケットシューズにも注目。他のシューズを履いた場合との比較を、ハイスピードカメラで撮影し、いかにバスケットシューズが高いジャンプや俊敏な身のこなしを助けているかを徹底分析する。

靴とカラダの関係をスーパーカメラで検証して行く!


塩化ビニールの素材でできた透明な2種類の靴を作成。1つはゆとりのある靴、もう1つは少し窮屈な靴。
ゆとりのある靴は足の指が伸びきっていて、少し窮屈な靴では指が曲がっていることが分かる。
ハイスピードカメラで歩行時の指の動きを観察すると、ゆとりのある靴では指が動かず、窮屈な靴では指が良く動いていることが分かった。

光ファイバーセンサーを用いて靴の中の指の動きをみてみたところ、ゆとりのある靴では足の指はほとんど動かず、窮屈な靴では足の指が山なりのアーチを描きながら激しく上下運動していることが分かった。



さらに足底圧測定装置を用いて歩行時の足裏の圧のかかり方をみてみると、ゆとりのある靴では蹴り返す際に指先に力が入らず、少し窮屈なタイプの靴だと親指の先にしっかりと力が加わり、地面を力強く蹴り返していることが分かる。

古田さん
靴は少しタイトな方が実は足が疲れにくいというこのなんですかね?

解説

足には横アーチというものがあり、地面からの衝撃を吸収するクッションの役割をしているんです。さらに、アーチがあることにより、指が曲げやすくなり、地面を蹴り返す力が出しやすくもなります。

ゆとりのある靴だとアーチがつぶれ足が広がってしまうので指先に力が入りづらくなります。一方、少し窮屈気味の靴だと足が両脇から締め付けられるので、それによって横アーチが出来、力が出しやすく、靴の中での足の横のぶれもなくなるので安定した歩行ができ、疲れにくくなるのです。

三須さん
それでは先生、靴の横幅は広いものよりも狭いものの方が良いということですか?

実はそうとも言えません。靴の横幅のサイズはゆとりがあり過ぎても疲れ易くなりいけませんし、逆に窮屈過ぎても足にタコなどをつくってしまい、痛くて歩くのが大変です。
ほど良い締め付け感があるもの、いわば「フィット感のある靴」というのがその人に合った良い靴といえるでしょう。



足に合った靴を履いた時は足は踵の外側から地面に接地するが、足に合っていないぶかぶかの靴を履いたときは、踵の内側から地面に接地していることが映像の結果から分かった。

フィットした靴を履いた場合は足のアーチが保たれるため、踵の外側から地面に接地するという正常の歩行ができますが、靴の中で足が不安定になるゆるい靴を履いた場合はアーチがつぶれやすくなり、踵の内側から接地するようになるんです。

また、靴底の減り方によってその人の足の特徴や歩き方の癖がわかってしまいます。アーチのつぶれた扁平足や外反母趾のひとは踵の内側や指の付け根のあたりの靴の真ん中が削れやすくなります。
靴によって変わる筋肉の使い方

「マジックミラーシステム」
16 個の小型筋電計と、35 個のマーカーを全身に取り付け、その動きをさまざまな角度からカメラでとらえ、体の動きと筋肉の動きを解析する装置。
これを用い、ゆとりのある靴と窮屈な靴で筋肉の使い方の違いがあるのかを解析した。

解説

フィットした靴だとおしりの筋肉をおもに使って歩いていますが、ゆるい靴を履いた場合は靴の中で足が不安定になるため、ふくらはぎや太腿の裏の筋肉を頻繁に使って歩くようになります。
その結果、余計な筋肉を使う分、足が疲れやすくなってしまうのです。


最新の技術が組み込まれているスポーツシューズに注目





古田さん
先生、今日は靴というテーマで掘り下げてきましたが、改めて靴の大切さとはどんなことが挙げられますか?

左足 我々日本人が靴を履き始めたのは、明治以降と最近の話で、日本人にとって靴の歴史はまだまだ大変浅いといえます。
したがって、正しい靴を選ぶという考え方においては日本人は欧米人に比べると非常に疎いともいえます。

靴には、足を保護する役割と足の持つ機能を高めるという重要な役割をもっています。それと同時にファッションとしての役割もあります。
今後、私たちが靴とうまく付き合っていくためには、その機能性とファッション性をうまく使い分け、TPOに合わせてサイズの合った正しい靴選びをして行かなければいけないと考えています。
2009年5月16日(土)放送のBS朝日、鳥越俊太郎「医療の現場!」(気になる病気)のコーナーで院長吉野匠が「外反母趾」をテーマに出演しました。

今回のテーマは現代病とも言われている足の病気、「外反母趾」です!

気になる病気 外反母趾

「外反母趾」とは足の親指が小指側に
「くの字」に曲がってしまった状態



「外反母趾」とは足の親指が小指側に
「くの字」に曲がってしまった状態

外反母趾は今、なぜ増えているのか?



外反母趾の発生には様々な要因がある

日常生活の変化により、現代人は足を使わなくなったために足の骨格が未発達になったのも一つの要因と考えられる

その他、ハイヒールなどの靴の影響、もともとの足の形態、関節の柔らかさ、女性であること、関節リウマチなどの疾患をもつ人など・・・



外反母趾の人の足は、縦のアーチと横のアーチの2つのアーチが潰れていることが多い

足が横に広がると靴の中にある足の親指が行き場を失い中へと押し込まれる





診察開始・・・




レントゲン検査


果たして診断結果は?

15°以上で外反母趾

左足 19.5°

25°が正常

右足 17.1°

結果は軽度の外反母趾!

外反母趾の予防には足裏の筋力を鍛えることにより足のアーチを作ることや自分に合った靴を選ぶことが大切!
街頭インタビュー





外反母趾は予防が大事
足を大切に!
2010年4月12日(月)放送のNHK総合テレビ「こんにちはいっと6けん」に院長吉野匠が足の専門医として出演し快適なウォーキングにおける足のアーチ構造の大切さについて解説しました。

こうした症状に心当たりがある場合、有痛性外脛骨の可能性があります。
特に思春期の子どもやスポーツを盛んに行う若年層に多く見られる疾患で、放置すると運動に制限が出ることもあります。本記事では、整形外科専門医の視点から「有痛性外脛骨」の原因・症状・治療法・予防策について詳しく解説します。

有痛性外脛骨は若年性のスポーツ障害として数多く見られる疾患の一つですが、成人になって疼痛が発症することも少なくありません。
外脛骨とは足の舟状骨という骨の内側に存在する過剰骨(普通にはない余分な骨)で、15~20%の人に認められます。多くは骨の出っ張りがみられるだけですが、これに痛みを伴うような病態を有痛性外脛骨と言います。
多くは捻挫を契機として足部内側に疼痛が出現しますが、ときに明らかな誘因がなく痛みが生じることもあります。足部内側には疼痛を伴う骨性の隆起が認められ、扁平足を伴うことが殆どです
有痛性外脛骨は、10〜15歳前後の思春期に多く見られます。骨の成長が未完成な時期に強い運動負荷がかかることで、外脛骨と周囲の骨との連結部に炎症が起きやすいためです。サッカーやバスケットボールなど、ジャンプやダッシュを繰り返す競技では特に発症リスクが高まります。
有痛性外脛骨では、足の内側の舟状骨のあたりが出っ張って見え、その部分を押すと痛みが出ます。炎症が強いと腫れや赤みが伴うこともあります。また、扁平足を併発しているケースでは足への負担がさらに大きく、症状が悪化しやすい傾向にあります。

有痛性外脛骨は、複数の要因が複雑に絡み合って発症します。単純に一つの原因だけではなく、個々の体の成長過程や骨格、そして日々の生活習慣が複合的に影響を及ぼしていることがわかっています。
外脛骨は「副骨」と呼ばれる余分な骨であり、約10〜15%の人にみられます。生まれつき存在するもので、必ずしも全員に症状が出るわけではありません。しかし、外脛骨が大きい場合や足のアーチ構造が崩れている場合は、痛みが出やすくなります。
特に扁平足では足の内側に過剰な負担がかかり、外脛骨部分に炎症が起こりやすくなります。
思春期は骨が未成熟なため、強い負荷がかかると骨と軟骨のつなぎ目に炎症が生じやすくなります。ジャンプやダッシュ、方向転換を繰り返すスポーツでは外脛骨に大きなストレスが加わり、痛みが生じやすくなります。
そのため、部活動でサッカーやバスケットボール、陸上競技を行っている子どもに多く見られます。
原因は一つに絞れるものではなく、複数の要素が相互に影響しています。自分の足の状態を理解し、早めに対処することが重要です。
有痛性外脛骨は、症状の現れ方や進行度によって日常生活への影響が大きく異なります。思春期の一時的な痛みで済むケースもあれば、繰り返す炎症によって慢性的な痛みにつながることもあります。
発症初期には、足の内側にある骨の出っ張りを押すと痛みが生じます。運動後に軽い腫れや赤みを伴うこともあり、「疲れると足が痛む」と訴えることが多いです。休むと症状が軽快することから、見逃されがちです。
この段階で適切な対応をすれば進行を防ぐことが可能であり、特に成長期の子どもでは早期発見・早期対応が重要です。
繰り返しの炎症によって痛みが慢性化すると、スポーツや運動が思うようにできなくなります。骨と骨の連結部に異常が起きることで、骨化が不完全になったり、関節の動きに支障が出る場合もあります。
また、扁平足が合併している場合はさらに負担が大きくなり、足の疲れやすさ、姿勢の乱れへとつながることもあります。進行すると保存療法だけでは改善が難しくなり、手術を検討するケースも出てきます。
有痛性外脛骨の進行段階ごとの代表的な症状を整理しました。
初期症状(軽度)
中等度の症状
重度の症状
進行を防ぐには初期段階での気付きが重要です。違和感を感じたら早期に診察を受けましょう。
有痛性外脛骨の治療は、症状の程度や生活スタイルに応じて選択されます。多くの場合、まずは保存療法が行われ、それでも改善しない場合に手術が検討されます。
まずは局所の安静を行い、鎮痛剤、温熱療法などの保存療法で疼痛の改善を期待します。症状が長引くケースや繰り返し疼痛が出現するようなケースではギプス固定を行ったり、足底挿板(アーチサポート)を装着させる方法が有効なこともあります。殆どの場合これで症状は改善しますが、極一部のケースで手術療法が必要となることがあります。

4か月以上適切な保存療法を行っても一向に症状の改善がない例や、何度も再発を繰り返し、日常生活やスポーツ活動に支障を来すような場合を手術適応と考えています。
手術は、図1のように外脛骨部に皮切を加え、外脛骨を摘出すると同時に、舟状骨突出部も一部骨切りを行い、出っ張りそのものが術後の疼痛遺残の原因になってしまうことを予防します。
最後に支持組織である後脛骨筋腱とspring ligamentの再縫着を行います。

図2はVeitchⅡ型の外脛骨の患者様の術前術後のレントゲン写真ですが、外脛骨を摘出した後に内側楔状骨の内側縁に沿って舟状骨突出部も同時に切除しています。
術後のレントゲン写真では足部内側の骨性隆起がすっきりと消失しているのが分かります。
これにより、外脛骨自体の痛みと舟状骨の出っ張りによる痛みの両方が消失しました。
術後は約3週間ギプス固定を行い、4週から少しずつ荷重を開始し、6週で全荷重とし、8週(2か月)でスポーツ復帰を許可しています。
有痛性外脛骨は成長期に多く見られる疾患ですが、日常生活の工夫やセルフケアを取り入れることで痛みの軽減や再発予防が期待できます。ここでは、ご家庭で実践できる予防とセルフケアの方法をご紹介します。
まず大切なのは、足に余計な負担をかけない生活習慣です。足のアーチを支えるために、サイズの合った靴を選ぶことが重要です。特に、土踏まずをしっかりサポートする靴や、中敷きを工夫することで足の内側への過度な負担を軽減できます。
また、長時間の立ちっぱなしや無理な運動を避け、適度に足を休めることもセルフケアの一環です。症状があるときはアイシングを取り入れると炎症を和らげる効果があります。

有痛性外脛骨の進行を防ぐためには、足指の筋力を維持・強化することがとても重要です。特に「タオルギャザー運動」は効果的で、足の裏や指の筋肉を鍛えるのに最適です。
床にタオルを置き、それを足の指だけでたぐり寄せるシンプルな運動で、毎日数分でも継続することで筋力向上や症状の軽減が期待できます。
また、足指を大きく開いたり閉じたりする「足指ジャンケン」もおすすめです。
テレビを見たり、リラックスしている時間に取り入れることで、手軽に筋力アップを図れます。これらのエクササイズは、筋肉のバランスを整え、足の健康を維持する効果があります。
自宅で簡単に取り組める有痛性外脛骨のセルフケア方法をまとめました。
セルフケアはあくまで補助的な手段であり、症状が強い場合や改善しない場合は早めに専門医へ相談することが大切です。
日頃行っている有痛性外脛骨の治療についてまとめてみました。
手術法にはこのほかにもドリリング法や骨接合術などがこれまでに発表されていますが、突出部の残存や偽関節の問題などがあり、かえって治療期間を長引かせてしまう恐れがあるため、私はここで述べた方法で治療を行っており、良好な結果が得られております。
本疾患は、日常生活やスポーツ活動に支障を来す厄介な病態ですが、特に若年者においては体力向上のための貴重な時期を、この痛みのために思う存分にスポーツを楽しめないことになりかねない疾患ですので、是非、適切な治療を行い有意義なスポーツ活動を送らせてあげられるようにすることが大切です。
本疾患によるものと思われる症状でお悩みの方は、当院もしくは足の専門医のいる整形外科で適切な診断と治療をお受けになることをお勧めします。
多くの場合、足底板等による保存療法で症状が治まりますが、もし保存療法で症状が治まらず、手術が必要と診断された場合でも、院長吉野が当院関連病院(けいゆう病院) へ出向し執刀を行っており、術後は引き続き当院でフォローアップしておりますので、安心してご相談下さい。
有痛性外脛骨について多くの患者さまからいただくご質問に、足の外科医である院長吉野がお答えします。
成長期が終わると症状が落ち着くケースもありますが、大人になっても痛みが続く場合があります。慢性化している場合は治療が必要です。
片足に出ることが多いですが、両足にみられるケースもあります。スポーツや歩行の負担が左右で異なると、症状の強さに差が出ることもあります。
症状が軽い場合は運動を調整しながら続けられることもありますが、痛みが強いときは無理をせず休むことが大切です。主治医の判断に従うことをおすすめします。
扁平足は足のアーチが潰れることで外脛骨への負担が増し、症状を悪化させやすいとされています。扁平足の改善は予防にも有効です。
市販品で一定の効果を得られることもありますが、足の形やアーチ構造に合わせたオーダーメイドインソールの方が効果的です。
適切に手術とリハビリを行えば、多くの方がスポーツに復帰可能です。復帰の時期は手術法や症状によって異なるため、主治医と相談が必要です。
外脛骨自体が家族内でみられることはあります。必ず症状が出るわけではありませんが、体質的に発症しやすい傾向はあります。
強い痛みがあるときは休むことが望ましいです。症状が軽ければ種目を調整して参加する場合もあります。医師に相談し、学校とも連携することが大切です。
若い頃は無症状でも、大人になって運動や仕事で足に負担がかかるようになり、痛みが出ることがあります。
当院は、有痛性外脛骨についても保存療法から手術まで幅広く対応しています。患者さまの生活に合わせた治療方針を提案しています。
有痛性外脛骨は、足の内側にある外脛骨が炎症を起こし、思春期を中心に痛みを生じる疾患です。放置すると運動制限や慢性的な痛みにつながることがあります。
適切な靴選びや足底挿板(アーチサポート)、足指のトレーニングといったセルフケアで改善することも多く、必要に応じて保存療法や手術療法が行われます。
足の痛みや違和感を繰り返す場合は、早めに整形外科を受診し、正確な診断を受けることが大切です。吉野整形外科では一人ひとりの症状に合わせた診療を行い、健康的な日常生活をサポートしています。
足元の健康を守り、毎日を快適に過ごしましょう。
こうした症状や不安に当てはまる方は、中足骨短縮症の可能性があります。
特に女性に多く、見た目のコンプレックスだけでなく、痛みや歩行機能に影響を及ぼすこともある疾患です。本記事では、整形外科専門医の視点から「中足骨短縮症」の原因・症状・治療法・予防策についてわかりやすく解説します。

中足骨短縮症(ちゅうそっこつたんしゅくしょう)は、足の中足骨(足指の付け根の骨)の1本が正常より短くなる疾患です。
特に第4中足骨に生じやすく、第4趾(薬指に相当する足指)が他の指より短く見えるのが典型的な特徴です。
この疾患は先天的な骨の成長障害によることが多く、思春期ごろに顕著に現れます。多くは見た目の問題として気づかれますが、進行すると歩行時のバランスや体重のかかり方に影響を及ぼし、痛みや疲れを引き起こすこともあります。
中足骨短縮症のもっともわかりやすい特徴は、足の指の長さに不均衡が生じることです。特に第4趾が短いと、サンダルや裸足になったときに見た目が目立ち、コンプレックスを抱える方も少なくありません。このため、単なる整形外科的疾患としてだけでなく、心理的な影響が強い疾患ともいえます。特に思春期の女性に多く、悩みを抱えながらも相談先がわからず放置されることも多いのが現状です。

中足骨短縮症は、足の甲にある中足骨が他の骨より短くなる状態です。これは主に先天的な要因、具体的には骨の成長が途中で止まってしまうことで起こります。
胎児期や成長期に特定の骨の形成がうまくいかないことが原因で、該当する指が短く見えます。これは遺伝性のことが多く、家族内で同様の症状が見られるケースもあります。
もっとも多い原因は、胎児期から骨の成長が十分に進まない「成長障害」です。中足骨の成長板(骨端線)が早期に閉じることで骨が伸びなくなり、短縮が生じます。先天的に発生することが多いため、家族に同じ症状を持つ方がいるケースもあります。
外傷や感染症などによって成長板が障害されることでも発症する可能性はありますが、非常にまれです。ほとんどは先天性の成長障害に起因します。
中足骨短縮症は、見た目の変化だけでなく、歩行機能や生活の質にも影響を与えることがあります。症状は年齢や程度によって異なります。
もっとも顕著な症状は、短縮した指が他の指よりも明らかに短く見えることです。特に第4趾が短いと、サンダルや裸足になった際に目立ちやすく、審美的な悩みにつながります。思春期以降に症状がはっきりすることが多く、この時期に強いコンプレックスを抱える患者も少なくありません。
短縮した中足骨の周囲には本来よりも荷重が集中しやすくなります。その結果、前足部のバランスが崩れ、歩行中に疲労や痛みを感じることがあります。場合によってはタコや魚の目の形成、足裏の痛み、膝や腰への負担増加にもつながることがあります。
軽度
中等度
重度

一般に患者様自身が足の指が短いことを主訴に来院されるので診断は容易です。
実際の外観においても足趾の短縮が明らで、ときに短縮趾が足背に転位し隣接する趾に騎乗することもあります。
また、他趾の外反や内反変形を生じたり、趾間のwebの増大を認めることもあります。

一般に単純レントゲン像では、短縮趾に相当する中足骨の短縮が認められ、それによって中足趾節関節(MTP関節)が他趾にくらべて近位に位置しています。
右図では、第3,4趾の短縮がみられMTP関節が近位に位置しているため、母趾に28°の外反と第2趾にも軽度の外反を認めます。
第3、4中足骨の短縮はそれぞれ16mmと13mmでした。
短縮した中足骨を骨切りし、一期的に骨切り部を延長した後に開いた隙間に骨移植を行う方法です。
一期的に延長するため、神経血管障害が生じる恐れがあるので、延長可能な距離が精々10mmまでと制限されてしまいます。
中足骨を延長させるもう一つの方法として「仮骨延長法」というものがあります。これは創外固定器というものを用いて短縮した骨をゆっくりと延長させて行く方法で、1987年に*De Bastianiらによって初めて報告された画期的な方法です。
骨切り部をゆっくりと延長させて行くことによって、延長された隙間に少しずつ新たな骨(仮骨)が形成されて行きます。
近年では本疾患の治療における最も有用な手術手技として広く行われるようになりました。
【本法の利点】
【本法の問題点】
仮骨延長法の実際
(1)固定には延長器用のスクリューピン4本を使用。
(2)骨切り部はできるだけ中枢端とし、仮骨形成に有利となるようにする。
(3)7~10日間のwaiting periodを置き、その後延長を開始する。
(4)延長速度は0.5mm/日を目標とし、1回0.25mmを1日2回行う。
(5)仮骨の形成状態、局所の疼痛、循環障害などの状態により、適宜速度を調節する。
(6)約2カ月間のneutralizationを置き、仮骨形成が十分であることを確認した後にスクリューピンを抜去する。
※ waiting period…手術が終了してから延長を開始するまでの期間
※ neutralization…延長が終了しスクリューピンを抜去するまでの期間

右図は、第3,4中足骨短縮症に対し、同時仮骨延長術を行った際の創外固定器を装着した状態の写真です。
それぞれの中足骨にスクリューピンを4本ずつ刺入し、各々に創外固定器を装着しています。
両中足骨の骨切りは同一皮切で行いました。その際、骨膜は愛護的に剥離し、骨切り後に吸収糸で再縫合しました。

術前に第3、4趾にそれぞれ16mmと13mmの延長を要する短縮を認めました。
10日間のwaiting periodを置き、その後56日間で目標の延長量が得られ、その時点で延長を終了しました。
その後58日間のneutralizationの後、124日目に延長器を除去しました。
最終診察時のX線像において、仮骨延長部の透明層の硬化、周囲の骨皮質化を認め、延長器除去後に比べ荷重刺激に応じて横径の増大を認めました。

外観上、趾先の位置と伴に、足趾自体の長さも正常化し、母趾の外反と小趾の内反も改善し、1・2趾間のWebの開大も消失しました。
中足骨短縮症に対する仮骨延長法は、従来の一期的延長法に比べ、合併症の頻度も比較的少なく、延長距離の著しい向上を期待できる画期的な治療法です。
本疾患は、日常生活の動作やスポーツ活動等に支障を来すことは殆どない疾患ですが、ときに美容上の問題で患者様を悩ませる深刻な疾患と言えます。
特に思春期を過ぎた多感な時期の若年者においては、海水浴等で裸足になることの多い季節になると、ついつい人目が気になり行動が消極的になってしまい、有意義な日常生活を送ることに支障を来してしまうこともあるため、適切な治療を行う必要があります。
本法は若年者に限らず、治療を希望していたがその時期を逸してしまったという壮年期から中年期にかけての患者様においても適応が可能ですので、本疾患でお悩みの方は、まずは当院もしくは本疾患に詳しい専門医のいる病院を受診し、適切な診断・治療をお受けになることをお勧めします。
当院での診察の結果、手術が必要と診断された場合は、院長吉野自らが当院関連病院(けいゆう病院) へ出向し手術を行っております。また退院後は引き続き当院で外来フォローアップしておりますので安心してご相談下さい。
中足骨短縮症について多くの患者さまからいただくご質問に、足の外科医である院長吉野がお答えします。
成長が進んでも骨の長さは自然に伸びることはありません。見た目や痛みが気になる場合は、医師による評価が必要です。
成長期が終わるまでは保存療法を優先することが多いですが、強い痛みや心理的な影響が大きい場合は医師と相談のうえで判断します。
片足に起こることが多いですが、両足に生じるケースもあります。その場合、左右差が強く出て歩行に影響が出ることもあります。
家族に同じ症状を持つ方がいるケースはあります。遺伝的な要因が関与する可能性はありますが、必ず発症するわけではありません。
見た目の問題だけでなく、歩行時のバランスが崩れ、足裏のタコや魚の目、膝や腰への負担増加につながることがあります。
骨の長さを根本的に変えることはできませんが、インソールや靴の工夫で痛みや歩行時の不快感を軽減できます。
一般的には骨延長術や骨移植を用いて短縮した中足骨を延ばします。手術の適応は年齢や症状、希望する改善内容によって判断されます。
手術内容によりますが、通常は数週間で歩行可能になります。完全な回復には数か月のリハビリが必要です。
整形外科での受診が適切です。できれば整形外科専門医の中でも「足の外科医」に診てもらうことで、正確な診断と治療方針の提案が受けられます。
吉野整形外科では、中足骨短縮症に対して保存療法から手術療法まで幅広く対応しています。患者さまの症状やご希望に合わせ、最適な治療を提案しています。
中足骨短縮症は、足指の骨が短くなることで見た目の不均衡や歩行時の痛みを引き起こす疾患です。特に第4趾に多く、思春期以降に顕著になることが一般的です。
保存療法では根本的な改善は難しいものの、痛みの軽減や生活の快適さを高めることが可能です。見た目や痛みの悩みが強い場合には、骨延長術などの手術療法が検討されます。
足の見た目や痛みに不安を感じたときは、早めに整形外科で相談することが安心につながります。
吉野整形外科では、患者さま一人ひとりに合わせた診療を行い、足元の健康と生活の質をサポートしています。
これらの症状に心当たりがある場合、関節リウマチの可能性があります。進行性の疾患であり、放置すると関節破壊や機能障害につながることもあります。
本記事では、整形外科専門医の視点から「関節リウマチ」の原因・症状・治療法・セルフケアについて詳しく解説します。

関節リウマチ(Rheumatoid Arthritis:RA)は、自己免疫の異常によって関節の滑膜に慢性的な炎症が起こり、関節が腫れたり痛んだりする疾患です。炎症が持続すると、軟骨や骨が破壊され、関節の変形や機能障害を引き起こします。
日本では約60〜70万人が罹患しているといわれ、特に30〜50歳代の女性に多く発症します。進行性の疾患であるため、早期診断と早期治療が非常に重要です。
関節にとどまらず、肺や心臓、血管など全身に合併症を起こすこともあるため、全身疾患としての理解が必要です。

関節リウマチは、自己免疫疾患の一つです。
本来、体を守るべき免疫システムに異常が生じ、誤って自分の関節を攻撃することで発症します。この免疫の誤作動によって関節に炎症が起こり、痛みや腫れを引き起こします。炎症が続くと、関節の変形につながることもあります。
家族に関節リウマチの患者がいる場合、発症リスクが高まることが知られています。特に免疫に関わるHLA遺伝子型が影響していると考えられています。ただし、遺伝だけで決まるわけではなく、環境因子と組み合わさって発症します。
喫煙は関節リウマチの発症リスクを高める大きな要因のひとつです。その他、過労やストレス、出産やホルモンバランスの変化、感染症なども関与していると考えられています。
原因は一つに絞れるものではなく、複数の要素が相互に影響しています。状態を理解し、早めに対処することが重要です。
関節リウマチは初期には軽い関節痛やこわばりから始まりますが、進行すると関節破壊や変形につながり、日常生活に大きな影響を与えます。症状の特徴と進行度を把握することは、早期治療につなげるうえで重要です。
もっとも多いのが「朝のこわばり」です。朝起きたときに手の指や手首が強張り、しばらく動かしにくい状態が30分以上続きます。さらに、手指や足指の小関節が腫れ、軽い痛みを伴うこともあります。
初期の段階では症状が数関節に限られており、疲労や微熱、倦怠感などの全身症状を伴う場合もあります。
炎症が続くことで、関節内の軟骨や骨が破壊され、関節の形が崩れていきます。特に手の指や手首の関節は変形しやすく、物をつかむ、書く、開けるといった日常動作に支障が出るようになります。
また、膝や股関節など大関節にも炎症が及ぶと、歩行や立位に困難をきたすことがあります。
関節リウマチの進行段階ごとの代表的な症状を整理しました。
初期症状(軽度)
中等度の症状
重度の症状
進行を防ぐには初期段階での気付きが重要です。違和感を感じたら早期に診察を受けましょう。
関節リウマチは進行性の疾患ですが、近年は治療法が大きく進歩し、早期に適切な治療を開始すれば関節破壊を防ぎ、症状をコントロールできるようになっています。
治療の中心は薬物療法です。従来の抗リウマチ薬に加えて、近年は生物学的製剤やJAK阻害薬といった新しい薬剤が登場し、関節の炎症や破壊を抑える効果が期待できます。これにより、症状を長期的に安定させることが可能になっています。
患者ごとの病状に応じて、メトトレキサートなどの基礎的治療薬と生物学的製剤を組み合わせて使用するのが一般的です。
薬物療法に加えて、関節を守るためのリハビリテーションも欠かせません。関節を動かすトレーニングやストレッチは、関節の可動域を維持し、機能障害の進行を防ぎます。
また、関節に負担をかけない生活動作の工夫(例:重い荷物を避ける、補助具を活用する)も日常生活の質を維持するうえで重要です。
関節リウマチの治療法の選択肢を簡潔にまとめました。
薬物療法
リハビリテーション
生活指導
- 関節に負担をかけない工夫
- 補助具の活用
- 禁煙・十分な休養
早期診断と早期治療によって、関節リウマチは「進行を抑え、日常生活を保つことが可能な疾患」へと変わりつつあります。
関節リウマチは進行性の疾患ですが、日常生活の工夫やセルフケアによって症状の悪化を防ぎ、生活の質を高めることができます。
バランスの良い食事と十分な休養は、免疫の安定や炎症の抑制に役立ちます。特に、魚に含まれるオメガ3脂肪酸や野菜・果物に含まれる抗酸化物質は炎症を和らげる効果が期待されています。喫煙はリウマチの発症や悪化と強い関連があるため、禁煙は必須です。
また、過度のストレスは症状を悪化させる要因になるため、ストレス管理も重要です。

適度な運動は関節の可動域を保ち、筋力を維持するのに有効です。ウォーキングや水中運動など、関節に負担の少ない運動を選ぶと安心です。
日常動作では、関節に無理な力をかけないことが大切です。重い荷物を避ける、手首をひねる動作を減らす、補助具を活用するなど、ちょっとした工夫が関節を守ります。
自宅で簡単に取り組める関節リウマチのセルフケア方法をまとめました。
これらのセルフケアは薬物療法の代わりにはなりませんが、治療と並行して行うことで効果を高めることができます。
関節リウマチは早期診断・早期治療が重要な疾患です。吉野整形外科では、患者さま一人ひとりに合わせた診療を行い、長期的な関節機能の維持を目指しています。
診断には問診・身体所見に加えて、血液検査(リウマトイド因子、抗CCP抗体など)や画像検査(レントゲン、MRI、エコー)を行います。これにより、炎症の程度や関節破壊の有無を正確に評価します。
早期に診断することで、進行を抑える治療を開始でき、将来的な関節変形のリスクを大きく減らすことが可能です。
薬物療法を中心に、リハビリや生活指導を組み合わせた包括的な治療を行います。特に新しい薬剤である生物学的製剤やJAK阻害薬も導入し、従来の治療で十分な効果が得られなかった患者さまにも対応可能です。
また、患者さまの生活スタイルや希望を伺いながら、負担が少なく続けやすい治療計画を提案します。
吉野整形外科の関節リウマチ診療には以下の特徴があります。
吉野整形外科では「関節の破壊を防ぎ、痛みの少ない生活を守る」ことを大切にしています。
関節リウマチについて多くの患者さまからいただくご質問に、院長吉野がお答えします。
加齢による変形性関節症は主に片側の大関節に出やすいのに対し、関節リウマチは手指や手首などの小関節に左右対称で症状が出るのが特徴です。
現在の医療では完治は難しいとされていますが、早期治療により症状を抑え、進行を防ぐことが可能です。寛解(症状がほとんどない状態)を目指すことができます。
症状が落ち着いている時期には、ウォーキングや水中運動など関節にやさしい運動が推奨されます。炎症が強い時期は無理を避ける必要があります。
遺伝的素因はありますが、必ず発症するわけではありません。環境要因や生活習慣も大きく影響します。
妊娠中は症状が軽くなることがありますが、出産後に再び悪化するケースもあります。治療薬の選択には専門医の指導が必要です。
魚に含まれるオメガ3脂肪酸や野菜・果物に含まれる抗酸化物質は炎症の抑制に役立つとされています。栄養バランスの取れた食事が重要です。
適切に治療すれば寿命への影響は大きくありません。ただし、合併症(肺・心臓・血管など)に注意が必要です。
血液検査やレントゲン、エコー検査を行い、早期診断と治療方針の提案が可能です。
吉野整形外科では、生物学的製剤やJAK阻害薬を含めた最新の薬物療法に対応しています。症状や体質に合わせてご提案します。
症状や治療内容によりますが、初期は数週間ごとの通院、その後は状態が安定すれば1〜3か月ごとの通院が一般的です。
関節リウマチは、自己免疫の異常によって関節に炎症が起こり、進行すると変形や機能障害を引き起こす疾患です。
早期診断と早期治療が進行抑制の鍵であり、薬物療法の進歩により、寛解状態を目指せるようになっています。リハビリや生活習慣の工夫を並行することで、日常生活をより快適に過ごすことが可能です。
吉野整形外科では、専門的な検査・治療体制を整え、患者さま一人ひとりに合わせた最適な治療を行っています。関節の痛みやこわばりを感じたら、早めのご相談をおすすめします。
これらに当てはまる方は、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の可能性があります。骨粗鬆症は骨の強度が低下し、骨折リスクが高まる疾患で、特に高齢女性に多く見られます。
本記事では、整形外科専門医の視点から「骨粗鬆症」の原因・症状・治療法・予防策についてわかりやすく解説します。

骨粗鬆症は、骨密度(骨量)が減少し、骨がスカスカになって脆くなる病気です。正常な骨はカルシウムやコラーゲンを含んで強度を保っていますが、骨粗鬆症ではそのバランスが崩れ、骨折が起こりやすくなります。
特に高齢者に多く、女性は閉経後に女性ホルモン(エストロゲン)が減少することで骨量が急激に低下しやすくなります。進行すると、ちょっとした転倒や場合によっては軽い咳やくしゃみでも骨折することがあります。
骨粗鬆症による骨折は、寝たきりや生活の質の低下につながる大きな要因です。そのため、予防と早期治療が非常に重要です。
初期段階では痛みや変形が軽く見逃しがちですが、放置すると生活に影響するため、早期の対処が大切です。

骨粗鬆症は、骨の新陳代謝のバランスが崩れることで発症します。骨は常に「破骨細胞による骨吸収」と「骨芽細胞による骨形成」を繰り返していますが、このバランスが崩れて骨量が減少します。
最大の要因は加齢です。年齢とともに骨量は自然に減少します。特に女性は閉経によりエストロゲンが急激に減少し、骨量低下が進みます。これが「閉経後骨粗鬆症」と呼ばれるタイプです。
カルシウムやビタミンDの不足、運動不足、喫煙や過度の飲酒は骨量減少を加速させます。日光を浴びる習慣が少ないとビタミンDが不足し、骨の形成に必要な栄養が不足してしまいます。
原因は一つに絞れるものではなく、複数の要素が相互に影響しています。状態を理解し、早めに対処することが重要です。
骨粗鬆症は「骨がもろくなる病気」ですが、初期段階ではほとんど自覚症状がありません。そのため「気づいたときには骨折していた」というケースが少なくありません。
骨粗鬆症の初期は、痛みや腫れといった明らかな症状が出ないため見逃されやすいです。
健康診断や骨密度検査で初めて発見されるケースもあります。早期の段階では、自覚できるサインはごくわずかです。
・背が少し縮んだ
・背中や腰に慢性的な鈍痛を感じる
・長時間歩くと腰が疲れやすい
進行すると、骨折のリスクが高まります。特に背骨(椎体)、大腿骨の付け根、手首の3か所は骨粗鬆症で骨折しやすい部位です。背骨がつぶれるように骨折すると「圧迫骨折」を起こし、身長が縮んだり猫背が目立ったりするようになります。
さらに骨折がきっかけで寝たきりや要介護状態になることもあり、生活の質を大きく低下させる可能性があります。
骨粗鬆症の進行段階ごとの代表的な症状を整理しました。
初期症状(軽度)
中等度の症状
重度の症状
進行を防ぐには初期段階での気付きが重要です。違和感を感じたら早期に診察を受けましょう。
骨粗鬆症の治療は「骨折を防ぐこと」が最大の目的です。骨量の減少を食い止め、骨折リスクを減らすために薬物療法や生活習慣の改善が行われます。
薬物療法は骨粗鬆症治療の中心です。骨の破壊を抑える薬や、骨の形成を促す薬が用いられます。
患者さまの年齢や骨折リスクに応じて最適な薬を選択します。
薬物療法と並行して、生活習慣の改善も欠かせません。バランスの良い食事、日光浴によるビタミンDの生成、適度な運動は骨の健康を保つ基本です。特にウォーキングや筋力トレーニングは、骨に適度な刺激を与えて骨密度を維持します。
また、転倒を防ぐために室内環境を整える(段差を減らす、手すりを設置する)ことも重要です。
骨粗鬆症の治療法の選択肢を簡潔にまとめました。
薬物療法
生活習慣の改善
骨粗鬆症は進行してからでは骨の回復が難しいため、早期発見と治療開始がカギとなります。
骨粗鬆症は加齢や生活習慣の影響で進行しますが、日常生活の工夫によってリスクを減らすことができます。特に、食事・運動・生活環境の見直しは予防に直結します。
骨の健康を守るためには、栄養バランスの取れた食事が欠かせません。カルシウムやビタミンD、ビタミンK、たんぱく質をしっかり摂ることが重要です。
これらの栄養素を意識的に取り入れることで、骨密度の維持につながります。

適度な運動は骨に刺激を与え、骨の形成を促します。ウォーキングや軽い筋力トレーニング、水中運動などは関節に負担をかけず続けやすい方法です。
また、片足立ちやスクワットなどバランス感覚を養う運動は転倒予防にも効果的です。運動は無理のない範囲で、継続することが大切です。
自宅で簡単に取り組める外反母趾のセルフケア方法をまとめました。
自宅での予防とセルフケアは、骨粗鬆症の進行を防ぐために欠かせない取り組みです。
骨粗鬆症は自覚症状が乏しいため、気づかないうちに進行していることが少なくありません。吉野整形外科では、骨粗鬆症の早期発見から治療、予防指導まで一貫した診療を行っています。
当院では骨密度測定(DXA法)を用いて、骨の強さを正確に評価します。さらに血液検査で骨代謝マーカーを確認し、骨の形成と吸収のバランスを把握します。こうした詳細な評価により、最適な治療計画を立てることが可能です。
また、診察の際には患者さまのご希望や生活環境をしっかりとお聞きし、負担の少ない治療や無理なく継続できるセルフケアもあわせてご提案しています。
患者さまの年齢・生活習慣・骨折リスクに応じて、薬物療法と生活指導を組み合わせて行います。ビスホスホネート製剤やデノスマブ、生物学的製剤など最新の治療薬も導入しており、患者さま一人ひとりに最適な薬を選択します。
また、栄養指導や運動療法についても丁寧にアドバイスし、治療効果を高める総合的なアプローチを重視しています。
吉野整形外科の骨粗鬆症診療には以下の特徴があります。
吉野整形外科は、骨粗鬆症による骨折を防ぎ、将来にわたって安心して生活できるよう、患者さまを長期的にサポートしています。
骨粗鬆症について多くの患者さまからいただくご質問に、院長吉野がお答えします。
女性に多い疾患ですが、男性も加齢や生活習慣、持病の影響により発症します。特に高齢男性やステロイド薬を長期使用している方は注意が必要です。
家族に骨粗鬆症の方がいる場合、骨密度が低くなる傾向が報告されています。ただし、生活習慣や栄養状態の影響も大きく、遺伝だけで決まるわけではありません。
一般的には年1回の骨密度測定が推奨されます。治療中の方は経過を確認するため、医師の指示に従って定期的に検査を受けることが大切です。
まれに若年者でも、過度なダイエット、無月経、ステロイド薬の使用などが原因で骨量が低下することがあります。
骨量減少は骨粗鬆症の前段階で、骨密度がやや低下している状態です。骨粗鬆症ほど骨折リスクは高くありませんが、将来的な進行を防ぐため早めの対策が必要です。
多くの場合、長期治療が必要ですが、薬の種類や骨密度の改善度によって変更や中止を検討することもあります。定期的な検査で医師が判断します。
カルシウム、ビタミンD、ビタミンK、たんぱく質を意識的に摂取することが重要です。牛乳・小魚・キノコ・緑黄色野菜などをバランス良く取り入れましょう。
運動だけで骨密度を大きく改善することは難しいですが、骨や筋肉に刺激を与えることで骨折予防につながります。薬物療法や食事と組み合わせると効果的です。
整形外科での受診が一般的です。専門的な検査と治療を受けることで、骨折予防につながります。
当院では骨密度測定や血液検査を用いた診断、最新の薬物療法、栄養・運動指導まで一貫して対応しています。
骨粗鬆症は、骨密度が低下して骨が脆くなり、骨折リスクが高まる疾患です。特に高齢女性に多く、転倒やわずかな衝撃でも骨折につながることがあります。
治療は薬物療法と生活習慣の改善を組み合わせることで進行を抑え、骨折を防ぐことが可能です。早期発見と継続的なケアが将来の健康を守る鍵となります。
吉野整形外科では、骨粗鬆症の検査から治療、予防指導まで幅広く対応し、患者さま一人ひとりに合わせた診療を行っています。骨の健康に不安を感じたら、早めのご相談をおすすめします。